旧理学部1号館を撮影 広島大留学生ら 被爆75年機に記録
20年12月7日
被爆建物の広島大旧理学部1号館(広島市中区)で4日、建物の撮影会があった。被爆75年を機に現在の建物の姿を記録しようと同大国際室が企画。同大の学生と留学生の計8人が参加した。
同室研究員の嘉陽礼文さん(42)が、外観を残して全焼し、戦後の広島大開学により理学部1号館となった建物の歴史などを説明。「写真を残し、記憶を継承してほしい」と呼び掛けた。学生たちは3階建ての建物の周囲を歩きながら外壁などを撮影した。
写真データは同大が保管。マレーシアからの「南方特別留学生」として前身の広島文理科大に通い、被爆死した記録が残るニック・ユソフさんとサイド・オマールさんの墓前にも供える予定という。
同国から留学中の大学院生アリア・ヌハ・ファイカ・ビンティ・アズマン・フィルダウスさん(33)=東広島市=は「悲しい歴史を持つ一方で平和のシンボルとも感じた。志半ばで亡くなった人の意志を継ぎ、学び続けたい」と話した。(猪股修平)
(2020年12月5日朝刊掲載)
同室研究員の嘉陽礼文さん(42)が、外観を残して全焼し、戦後の広島大開学により理学部1号館となった建物の歴史などを説明。「写真を残し、記憶を継承してほしい」と呼び掛けた。学生たちは3階建ての建物の周囲を歩きながら外壁などを撮影した。
写真データは同大が保管。マレーシアからの「南方特別留学生」として前身の広島文理科大に通い、被爆死した記録が残るニック・ユソフさんとサイド・オマールさんの墓前にも供える予定という。
同国から留学中の大学院生アリア・ヌハ・ファイカ・ビンティ・アズマン・フィルダウスさん(33)=東広島市=は「悲しい歴史を持つ一方で平和のシンボルとも感じた。志半ばで亡くなった人の意志を継ぎ、学び続けたい」と話した。(猪股修平)
(2020年12月5日朝刊掲載)