×

ニュース

核軍縮 外相指針を評価 広島市長

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市の秋葉忠利市長は28日、中曽根弘文外相が27日に示した核軍縮・不拡散に向けた基本指針を評価するコメントを発表した。外相が国として主催する意向を明らかにした「2010年核軍縮会議」(仮称)について被爆地広島での開催も求める。

 秋葉市長は、基本指針が核兵器廃絶の期限に触れておらず「不十分な点もある」と指摘する一方、「核軍縮への日本政府の積極的な姿勢を示した」と強調した。今後は、核兵器のない世界の実現に向け政府が指導力を発揮するよう注文した。

 中曽根外相は27日、「核兵器のない世界」をテーマに都内で講演。基本指針として、米国とロシアの協調と指導力の強化▽中国とその他の保有国での透明性向上、開発凍結―など核軍縮のための11の指標を提示した。来春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議前の早い時期に、日本として核軍縮会議を主催する考えも表明した。

(2009年4月29日朝刊掲載)

関連記事
核軍縮へ「11の指標」 中曽根外相演説 開発の凍結要請 (09年4月30日)

年別アーカイブ