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栗原貞子さんの願いは 広島市中区 生誕100年記念で資料展

 被爆体験から平和を問い続けた広島市出身の詩人栗原貞子さん(1913~2005年)の生誕100年を記念する文学資料展が2日、中区の市まちづくり市民交流プラザで始まった。

 栗原さんが残した資料の整理に携わる広島文学資料保全の会(土屋時子代表)の主催。1983年刊行の詩歌集「黒い卵」完全版の束見本を代用した直筆ノートにあった未発表の詩7編をはじめ、写真や著作、原爆詩の朗読を続ける吉永小百合さんが栗原さんに宛てた手紙など約100点を展示している。

 原爆投下の2日後、代表作「生ましめんかな」の舞台となった地下室で生まれ、詩のモデルとなった小嶋和子さん(67)=南区=も訪れた。「この年まで生きてこられたことに感謝したい。戦争に反対し平和を願った貞子さんの思いを今こそ見つめ直したい」と話した。11日まで。無料。(渡辺敬子)

(2013年7月3日朝刊掲載)

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