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没後20年で井伏鱒二展 5日からふくやま文学館 追悼イベント続々

 広島県福山市出身の作家井伏鱒二(写真・1898~1993年)が亡くなって10日で20年になる。ふくやま文学館(丸之内)では5日に特別展が開幕。14日にかけて「黒い雨」の映画上映などもある。

 特別展は「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」と題し11月10日まで。古里を詠んだ詩や随筆を紹介し、井伏文学の原点に迫る。6日には今村昌平監督が映画化した「黒い雨」を午前10時と午後1時半から上映する。

 13、14両日は鱒二忌として、市民団体の井伏鱒二在所の会などでつくる実行委員会がイベントを開催。会員が思い出を話し、広島大の岩崎文人名誉教授たち研究者3人が作品について語り合う。

 8月以降も「山椒魚(さんしょううお)」の読書会や弦楽コンサートなどがある。

 皿海達哉館長(71)は「若い人に井伏文学の深さをアピールしたい」と話している。特別展(一般500円)のほかは無料。要申し込み。同文学館Tel084(932)7010。(杉本喜信)

(2013年7月3日朝刊掲載)

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