×

ニュース

ママ交流育む復興ヒマワリ 福島の団体から種購入

 東日本大震災で被災した福島を支援するヒマワリの栽培が、広島市安佐南区の子育て中の母親の間で広がっている。同区の子育てサークル応援グループ「MaMaぽっけ」が呼び掛け、手軽にできると若い母親の心をつかんでいる。(井上龍太郎)

 同区大町東のマンション。主婦福田真弓さん(31)方のプランターに苗が並ぶ。福田さんは同区緑井が拠点の子育てサークルのメンバー。6月上旬に種10粒をまいた。「支援と構えず、2歳の娘と世話を楽しんでいます」

 MaMaぽっけは5月中旬、呼び掛けを始めた。坂本牧子代表(51)が、福島にヒマワリを咲かせる運動「福島ひまわり里親プロジェクト」を広島市内のイベントで知ったのがきっかけ。推進する福島の団体から種500粒を5千円で購入し、子育てサークルとの交流会で10粒100円で販売。現在40家族が自宅で育てている。

 各家庭で取れた種を福島に届ける。坂本代表は「震災を忘れないとの思いを共有し、現地の母親を勇気づけたい。栽培を通じ、母親同士の交流も深まれば」と願う。

(2013年7月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ