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86デモの音量 合意順守へ協議 広島市と市民団体

 毎年8月6日の原爆の日に平和記念式典の会場周辺でデモをする市民団体は24日、式典を主催する広島市と、拡声器の音量などについて意見を交わした。

 会場周辺のデモを巡っては、静粛な式典を望む声などを受け、拡声器から10メートル地点の音量を85デシベル以下にする努力をすると両者で合意している。しかし、今年の式典当日の調査では一時85デシベルを上回っていた。

 市側は、合意した音量を守るため、事前に行う音量実験に立ち会うほか、当日のモニタリングで85デシベルを超えた場合はすぐに合図して音量を下げるなどアイデアを示した。団体側は、「音量を調整したが、85デシベルを超えた結果は残念」と説明。「来年に向けて引き続き努力する」と答えた。両者は今後も意見交換を続ける。

(2020年12月25日朝刊掲載)

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