元教員 竹内さん奨励賞 平和・協同ジャーナリスト基金賞 ヒロシマ巡る自作資料 配信
20年12月28日
市民が原爆や戦争を学ぶ「ヒロシマ連続講座」を東京で開催している東京都立川市の元高校教員、竹内良男さん(72)が今年の「平和・協同ジャーナリスト基金賞」奨励賞を受賞した。新型コロナウイルス禍の現在は、手作りの資料を日々メール配信。逆風下での粘り強い活動が評価された。
現役時は修学旅行の引率などで1980年代から頻繁に広島を訪れた。退職後の2016年、「人々の広島への関心が薄れていく」との危機感から講座を開始。被爆者やジャーナリストらを講師に、原爆、シベリア抑留、満蒙(まんもう)開拓など多様なテーマで約120回を重ねる。毎回「ヒロシマ通信」と題する詳細な関連資料を作成、配布してきた。
感染対策で講座が開けなくなって以降は、「ヒロシマ通信」をほぼ毎日、過去の参加者を中心にメールで送っている。読み手の感想や意見も紹介し、約5年で550号に達した。
同基金は毎年、活字や映像で平和問題に取り組む個人・団体を表彰している。今年は75点から「新聞社顔負け」な発信を続ける竹内さんを計7点の奨励賞の中に選んだ。竹内さんは「受賞を励みに、多くの被爆証言を受け取ってきた責任を果たしていきたい」と話している。(山本祐司)
(2020年12月28日朝刊掲載)
現役時は修学旅行の引率などで1980年代から頻繁に広島を訪れた。退職後の2016年、「人々の広島への関心が薄れていく」との危機感から講座を開始。被爆者やジャーナリストらを講師に、原爆、シベリア抑留、満蒙(まんもう)開拓など多様なテーマで約120回を重ねる。毎回「ヒロシマ通信」と題する詳細な関連資料を作成、配布してきた。
感染対策で講座が開けなくなって以降は、「ヒロシマ通信」をほぼ毎日、過去の参加者を中心にメールで送っている。読み手の感想や意見も紹介し、約5年で550号に達した。
同基金は毎年、活字や映像で平和問題に取り組む個人・団体を表彰している。今年は75点から「新聞社顔負け」な発信を続ける竹内さんを計7点の奨励賞の中に選んだ。竹内さんは「受賞を励みに、多くの被爆証言を受け取ってきた責任を果たしていきたい」と話している。(山本祐司)
(2020年12月28日朝刊掲載)