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台北駐日代表「被害を認識」 広島の原爆資料館見学

 台湾の駐日代表部に当たる台北駐日経済文化代表処(東京)の沈斯淳(しんしじゅん)代表(59)が5日、広島市中区の原爆資料館を見学し、松井一実市長と懇談した。

 沈代表は志賀賢治館長の案内で資料館の展示を約1時間かけて見て回った。爆心地付近の被爆前後の街並みを再現した模型の前では「近くに軍事施設はなかったのか」などと質問していた。

 その後、松井市長を市役所に訪ね、「台湾は平和の実現を目標に掲げており、ともに頑張りたい」と伝えた。台湾では台北など3都市が平和市長会議に加盟しており、松井市長から加盟都市拡大を求められた。

 沈代表は面会後、「広島を訪れ、核兵器がもたらす多大な被害を深く認識した。核兵器のない世界へ必要な取り組みをしたい」と話した。5日に中区であった県日華親善協会総会に出席するため、4日から広島を訪れた。

(2013年7月6日夕刊掲載)

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