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被爆電車であの日継承 横川-西広島に80人乗車 被害の様子学ぶ

 広島電鉄の被爆電車に乗り、原爆被害について学ぶ催しが6日にあった。約80人が、広島市西区の横川駅から廿日市市の宮島口駅までの約20キロにわたり乗車。当時の被害や避難の様子をボランティアから聞いた。

 参加者は横川―西広島間は被爆電車、その後は通常の貸し切り電車に乗車。原爆資料館(中区)のピースボランティアで、1歳の時に入市被爆した今田洋子さん(69)がガイド役となり、「息も絶え絶えの人たちが沿線を歩いて避難した」「海岸には遺体が無数に浮いていた」などと当時の様子を説明した。

 平和活動に取り組む女性たちでつくる実行委員会の主催で、ことしで6回目。参加した安佐南区の川内小3年福田虎斗(たいと)君(9)は「原爆は本当に恐ろしいと思った。世界が平和になってほしい」と話していた。(山本和明)

(2013年7月7日朝刊掲載)

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