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平和学習用の動画制作 福山市立大生 西小児童に授業で披露

巨大折り鶴作りなど収録

 福山市立大教育学部保育コースの2年生が、子ども向けの平和学習教材の動画を制作した。同市西町の西小で15日、初めて披露。4年生約80人が、福山空襲などについて学び、平和の尊さを考えた。

 動画は約10分。学生が福山の戦災復興の象徴であるバラをテーマにした手話ダンスと、巨大折り鶴を作る場面を撮影し、昨年11月下旬に完成させた。この日は、新型コロナウイルスの影響で学外活動を自粛中の学生に代わり、指導する大庭三枝准教授(55)が同校を訪れて上映した。

 動画を見た児童は、学生の動きに合わせて手話をまねたり、鶴を折るシーンに見入ったりしていた。

 授業では、同大前身の市立女子短大の学生が被爆者の証言を聞いて創作した被爆アオギリの紙芝居の読み聞かせもあった。

 総合学習の一環。小山未來さん(10)は「ダンスも、紙芝居で子どもが被爆アオギリを助けた内容も分かりやすかった。他人も自分の命も大切にしたいと思った」と話した。(湯浅梨奈)

(2021年1月19日朝刊掲載)

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