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来春の広島軍縮外相会合 支援協あす設置 広島県・市など

 核兵器を持たない10カ国でつくる「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」の外相会合が来年4月、広島市で開催されるのに合わせ、広島県や広島市、広島商工会議所などが10日、支援推進協議会を設置する。歓迎機運の醸成と広島の魅力PRなど、地元の受け皿づくりを話し合う。事務局となる広島市が8日、発表した。

 協議会は、湯崎英彦知事や深山英樹広島商議所会頭たち13人で構成し、松井一実市長が会長に就く見通しだ。広島日豪協会など、外相会合に参加する3カ国の友好団体の代表者も参加する。

 具体的な協議内容として、歓迎バナーや電光掲示板、懸垂幕での開催機運の盛り上げを計画。歓迎セレモニーの開催や広島を紹介するパンフレットの配布も検討する。市平和推進課は「平和を願う広島の思いが各国の外相に伝わる行事も開きたい」としている。

 NPDIは日本やオーストラリア、ドイツなど10カ国で構成。2010年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で合意した行動計画を着実に実行するため同年9月に発足した。

 日本では初開催。来年4月に中区の広島国際会議場で開き、各国の外相たち約80人が訪れる予定という。(石井雄一)

(2013年7月9日朝刊掲載)

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