×

ニュース

折り鶴1600万羽 10月末まで旧市民球場で展示

■記者 水川恭輔

 広島市は1日、旧広島市民球場(中区)で折り鶴の展示を始めた。平和記念公園の「原爆の子の像」に寄せられた約1600万羽を正面2階のスペースに積み上げたり、つるしたりしている。市は11月以降に旧球場の解体を予定しており、10月末まで。

 原爆の子の像に寄贈された2008年度分全1300万羽と、2005年度に児童、生徒が寄せた約300万羽。高さ約2メートルの金属製の折り鶴のオブジェや、1枚の紙で折り続けた千羽鶴など、被爆地に贈られたさまざまな作品を公開している。

 被爆10年後に亡くなり、像建立のきっかけになった佐々木禎子さんの生涯を学んだり、折り鶴を作ったりできるコーナーも設けた。

 市は、像に寄贈された折り鶴を2002年度分から保管している。展示スペースとしてきた旧日本銀行広島支店(中区)が改修工事に入り、旧球場を活用した。観光中に立ち寄った金沢市の主婦片山明子さん(40)は「量の多さに驚いた。平和の願いの大きさが伝わる」。午前9時-午後5時。無料。

(2009年5月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ