×

ニュース

核禁条約批准 市民の力で 発効記念 広島でパレード

 核兵器禁止条約の発効を記念し、広島県原水協と広島県被団協(佐久間邦彦理事長)の関係者や市民たち約200人が22日、広島市中心部をパレードした。条約署名と批准に否定的な日本政府に政策の転換を求め、核兵器廃絶を目指していく意志を共に確認した=1面関連。(山本祐司)

 中区の原爆ドーム前で開いた集会で、県原水協の高橋信雄代表理事(82)が「広島、長崎の惨状を繰り返してはいけない。長い時間がかかったが、条約の発効を皆で喜び合いたい。条約に入るよう政府に求めていこう」と訴えた。

 その後参加者たちは「『核兵器の終わり』が始まった」などと書いた横断幕やプラカードを持ち、近くの元安橋からアリスガーデンまで約30分かけ練り歩いた。東区の団体職員、中村孝江さん(35)は「多くの人の参加があり、市民の願いがこもった条約だとあらためて実感した。買い物客にも伝わったと思う」と話していた。

(2021年1月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ