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禎子さん折り鶴1羽を沖縄へ おいの祐滋さん講演

 広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの折り鶴1羽が、遺族から沖縄市に贈られることが9日、分かった。遺族から原爆資料館(中区)に寄贈された約120羽のうちの1羽。沖縄市役所の1階ロビーで9月から展示される予定という。

 広島女学院大(東区)の原爆講座で、シンガー・ソングライターのおい、祐滋さん(43)=東京都=が明らかにした。禎子さんをイメージして作った曲を歌った後、折り鶴の寄贈について「戦争の過ちが二度と繰り返されないよう、広島と沖縄が気持ちを共有するため」と説明した。

 禎子さんは白血病で1955年に12歳で亡くなるまで、病床で折り鶴を作った。原爆資料館には、2000年から遺族が寄贈している。

 NPO法人「SADAKO LEGACY(サダコレガシー)」の代表理事を務める禎子さんの兄雅弘さん(71)=福岡県那珂川町=が12日、志賀賢治館長から折り鶴を受け取る。(新山京子)

(2013年7月10日朝刊掲載)

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