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韓国医師が被曝医療学ぶ HICAREが招待 広島

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の招きで来日した韓国人医師2人が8日、広島市内で研修を始めた。

 慶熙医療院精神健康医学科の潘健鎬(バンゴンホ)教授(54)と、慶尚大病院リウマチ内科の千侖弘(チョンユンホン)臨床講師(36)。

 初日は市役所に市原爆被害対策部の大知裕部長を訪ね、被爆者健康診断や在外被爆者向けの渡日治療費の支給など、支援のありようを聞いた。中区の原爆資料館も見学した。

 研修は12日までの日程で、広島赤十字・原爆病院(中区)や原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」(安佐北区)など9カ所を訪問。担当医師や被爆者との対話を通じ、支援のノウハウを学ぶ。

 長崎市の医師たちと一緒に約7年前、韓国の大邱、釜山両市で被爆者にインタビューしたという潘教授は「当時、ひどいトラウマが読みとれた。日本の被爆者が人生をどう歩んできたか、深層に迫りたい」と話している。(門脇正樹)

(2013年7月9日朝刊掲載)

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