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エジプト人留学生集会 広島大 軍クーデターに抗議

 エジプトで今月初めに起きた軍によるクーデターを受け、広島大で学ぶエジプト人留学生9人が10日、東広島市のキャンパスで抗議活動をした。民主的な選挙で選ばれたモルシ前大統領を追放した軍を厳しく批判した。

 学生プラザ1階フロアに集合。頭に手を乗せ兵士の前にひざまずく民衆の写真をプリントし、「エジプトに自由を」と書いたチラシを掲げた。

 全国約300人でつくる在日エジプト学生同盟の代表で、大学院博士課程のアブドゥルムナム・アハマドさん(30)は「自由と正義と民主主義だけを支持する」「言論の禁圧と警察の暴力に苦しめられた過去に逆戻りする」と声明を読み上げた。

 アハマドさんは「多くの国民が選んだ大統領が一瞬で追放されるのは耐えられない。エジプトで起きていることを日本の人にも知ってほしい」と混乱の収束を願っていた。(境信重)

(2013年7月11日朝刊掲載)

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