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広島と福島の子 南米音楽で交流 27日、広島市中区で演奏会

 広島市内の音楽愛好家たちでつくる「福島と広島をつなぐ会」は27日午後1時半から、広島市中区のアステールプラザで南米民族音楽フォルクローレのコンサートを開く。福島第1原発事故で被災した福島県川俣町の小中学生でつくる演奏グループを招き、共演する地元の子どもたちとの交流を深める。(桑田勇樹)

 グループは「アミーゴ・デ・川俣」。子ども14人が、ケーナなどで「コンドルは飛んでいく」「花祭り」を奏でる。なぎさ公園小(佐伯区)と安田小(中区)の児童も楽器を演奏。広島少年合唱隊が復興をテーマにした歌でハーモニーを響かせる。

 川俣町は、フォルクローレ演奏が盛んで、国内最大規模のイベントも開かれている。小学4年生はケーナを授業で習う。原発事故後、アミーゴ・デ・川俣のメンバーの一部は町外へ避難し、活動ができない。進まない除染への不安も大きい。つなぐ会がチャリティーコンサートなどで集めた支援金を使い、川俣町一行を招待する。

 夫秀城さん(58)と同町のイベントに出演してきた、つなぐ会の叶堂恵子代表(54)=西区=は「疲れている子もいるはず。被爆から復興した広島の街を見て同世代と触れ合い、少しでも心に残るものがあればいい」と話している。鑑賞料は、大人999円、小中学生700円。つなぐ会Tel090(2860)1166。

(2013年7月11日朝刊掲載)

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