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核禁止条約の意義訴え ネバダデー 被爆者ら座り込み

 米国が1951年にネバダ州で初めて核実験をした「ネバダデー」の27日、核兵器廃絶を訴える座り込みが、広島市中区の原爆慰霊碑前であった。県原水禁の呼び掛けで被爆者たち約30人が参加し、22日に発効した核兵器禁止条約の意義をアピールした。

 新型コロナウイルスの感染対策で例年よりも参加者を減らした。県原水禁の金子哲夫代表委員(72)が、禁止条約が核使用・核実験の被害者への援助を定めていることに触れ「すべての核被害者の救済を求めていきたい」とあいさつ。「核実験全面禁止」などと記した横断幕を掲げ、慰霊碑前に座り込んだ。

 続いて、ネバダ核実験場閉鎖や日本政府の禁止条約署名・批准を求めるアピール文を読み上げ、拍手で採択した。アピール文は日本政府と米国大使館に郵送する。(水川恭輔)

(2021年1月28日朝刊掲載)

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