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被曝医療 今後どう歩む HICARE30年 来月国際シンポ

 広島県や広島大など10機関でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は2月11日午後1時から、設立30年記念の国際シンポジウムをオンラインで開く。広島から世界の被曝医療に貢献してきた歩みを伝え、今後の役割を考える。ライブ配信の視聴には予約が必要。無料。

 HICAREは1991年4月に設立。各国の医師たちを被曝者医療の研修に受け入れ、放射線医学などの人材育成を進めている国際原子力機関(IAEA)との連携も進めている。

 当日は、IAEAヒューマンヘルス部のメイ・アブデル・ワハブ部長が講演。HICAREの構成団体である放射線影響研究所(広島市南区)の児玉和紀・業務執行理事、広島大原爆放射線医科学研究所(同)の田代聡所長たちが活動を振り返り、長崎と福島の研究者と意見を交わす。

 また、設立に先立つ89~90年に世界中の核被害について伝え、広島の医療面での貢献を訴えた企画「世界のヒバクシャ」を展開した中国新聞社の今中亘特別顧問が今後の役割を提言する。配信は日本語の吹き替え、手話通訳もある。希望者はHICAREのホームページ登録フォームや電話で8日までに申し込む。シンポジウム事務局☎082(228)0131。(水川恭輔)

(2021年1月28日朝刊掲載)

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