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相生橋で平和願う「T」 来月4日に人文字 協力者1000人募集

 広島市の若手芸術家グループ「プロジェクトナウ!」は8月4日、中区の相生橋で「T」の人文字を描くイベントを開く。原爆の投下目標とされたT字形の橋から空を見上げ、68年前に命を奪われた人たちを追悼する。協力者千人を募っている。

 当日は午前7時半、平和記念公園(中区)の原爆の子の像の周りに集合。米軍機が目視の標準点とした相生橋に移動し、歩道などに並んでTの字を形作る。投下時刻の8時15分から10分間、上空を見上げる。

 メンバーがヘリコプターに乗り、上空から撮影。9月25日~10月5日に中区の旧日本銀行広島支店で開く企画展で披露する。

 プロジェクトナウ!は2010年発足。メンバーは20~30代の約20人で、核兵器廃絶をテーマにした絵画展などを続ける。人文字イベントは市内3美術館が今夏展開する共同企画「アート・アーチ・ひろしま」の一環として実施する。

 11日に市役所で記者会見した安彦(あびこ)恵里香代表(34)は「エノラ・ゲイを見上げたまま犠牲になった人たちに思いを巡らせ、平和の尊さをかみしめたい」と話した。

 申し込み不要。安彦代表Tel090(1762)4327。(門脇正樹)

(2013年7月12日朝刊掲載)

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