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のぞみ園→平和公園 タクシーで送迎 広島県協会、入所者を案内

 広島県タクシー協会広島支部は11日、広島市安佐北区の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」の入所者20人をタクシーで中区の平和記念公園まで送迎した。

 ホームヘルパー2級の資格を持つ運転手10人が、全員を車いすで原爆慰霊碑に案内した=写真。入所者たちは花を手向け、原爆で亡くなった家族や友人に思いをはせた。

 行方不明になったままの友人の冥福を祈った大越サトヨさん(99)は「年に1度、慰霊碑を訪れる貴重な機会。ありがたい」と話していた。

 69社でつくる同支部は8月5日の「タクシーの日」を前に、2001年から毎年、ボランティアで送迎をしている。坂内暹巧(のりよし)支部長(71)は「被爆者の方々も高齢になっている。慰霊のお手伝いを今後も続けていきたい」と話した。(新山京子)

(2013年7月12日朝刊掲載)

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