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平和の願い 作品に込め アニメ制作 プロに学ぶ 基町高生、8・6上映へ

 広島市中区の基町高は、同校にアニメーション作家の木下小夜子さん(68)=東京都=を招いた。創造表現コースの1~3年生約90人がアニメの制作技法を学んだ。

 11日の授業では、木下さんがフィルムに1こまずつ絵を描いて再生したり、粘土や砂で人物を表現したりする技法を説明。「実写ではできない表現が面白い」と力を込めた。原爆をテーマにした自身の作品「ピカドン」も紹介した。

 同コースの2年生約10人は、平和への願いを伝えるアニメ映像を作っている。原爆の日の8月6日に中区であるイベントで上映する予定だ。溝井凪紗さん(16)は「自分たちの気持ちが最も伝わる表現技法を考える参考になった」と喜んでいた。

 市と広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会は2011年から、市内の中高校に講師を派遣している。(和泉恵太)

(2013年7月13日朝刊掲載)

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