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記録簿 6月までに配布 被爆2世健診 広島市・県が方針

 広島市と広島県は10日、被爆2世の健康診断結果を記す「健康記録簿」を6月上旬までに作成し、配布を始める方針を明らかにした。遅くとも、2021年度の被爆2世健康診断が始まる6月10日には希望者に配布できるよう準備を進める。

 この日、記録簿発行に向けて調整している市援護課と県被爆者支援課の担当者が、県被爆二世団体連絡協議会のメンバーと非公開で協議。市・県側は、健康診断が始まるまでに作成する考えのほか、厚生労働省のひな型に沿った項目を盛り込み、大きさはA6判とする方針を説明した。

 一方、協議会側は、ひな型の健診記録が4年分なのは「少ない」として2、3年分増やすよう要望した。終了後、記者会見した協議会の角田拓事務局長(57)は「記録簿が健康診断の受診者の増加につながるよう、今後も細かい内容や配布方法などについて詰める必要がある」と述べた。(水川恭輔)

(2021年2月11日朝刊掲載)

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