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生徒ら核ない世界願う 中区 禁止条約発効で慰霊式典

 平和活動に取り組むNPO法人HPS国際ボランティア(広島市中区)は11日、中区の原爆慰霊碑前で核兵器禁止条約の発効を記念した慰霊式典を開いた。被爆者や県内の小中高生たち約30人が参加し、核兵器のない世界の実現に向けて思いを新たにした。

 参加者は慰霊碑に花を手向け、黙とうをささげた後、自らの思いを込めた独自の「平和宣言」を発表した。広島インターナショナルスクール(安佐北区)中等部3年平石大志さん(15)たちは「核兵器をなくすためには、多様な人種や意見の異なる人が互いを理解し、尊重し合うことが必要」と訴えた。

 同法人の佐藤広枝(ひろえ)理事長(82)は「日本政府は条約に署名、批准していないが、発効に向けて世界中の人が動いてくれた。若い世代と一緒に広島から平和を発信していく」と力を込めた。(黒川雅弘)

(2021年2月12日朝刊掲載)

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