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近づく8・6 千羽鶴つなぎ ギネス挑戦 広島特別支援学校で3000メートル分完成 

 8月6日の原爆の日を前に、広島市内で13日、平和について考えるイベントが相次ぎ開かれた。折り鶴に願いを込めたり、歌声や演奏に耳を澄ませたり。反戦を訴え続けた詩人の歩みを振り返る講演会もあった。

 南区の市立広島特別支援学校では、折り鶴を糸でつないで世界一の長さを目指すイベントがあった。広島青年会議所(JC)が企画。平和のシンボルを活用し、被爆都市に注目を集める。

 この日、同校体育館には生徒や市民たち約200人が集まった。平和記念公園(中区)の原爆の子の像に手向けられ、市から譲り受けた約22万羽のうち、約10万羽を1羽ずつ糸から外して色やサイズごとに分類。あらためて糸でつなぎ直し、約3千メートル分を仕上げた。

 イベントは6月にスタート。J1サンフレッチェ広島やJTサンダーズなど8団体の協力も得て、この日で約5400メートルに達した。現在のギネス記録は、2011年に宮城県で達成された5700メートル。広島JCによると、最終的には約7千メートルに上る見通しという。

 次回は8月25日に再び同校で開く。広島修道大4年広沢直侑(なおゆき)さん(21)=安佐北区=は「鶴を折った人の思いを感じながら糸を通した。ぜひ記録を塗り替えたい」と張り切っていた。(新山創)

(2013年7月14日朝刊掲載)

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