近づく8・6 朗読・音楽で平和伝える 原爆資料館でコンサート
13年7月16日
8月6日の原爆の日を前に、広島市内で13日、平和について考えるイベントが相次ぎ開かれた。折り鶴に願いを込めたり、歌声や演奏に耳を澄ませたり。反戦を訴え続けた詩人の歩みを振り返る講演会もあった。
中区の原爆資料館東館のホールでは「平和への祈りコンサート」があった。被爆体験の朗読や平和を願う歌声に、約400人が聞き入った。
音楽で平和を伝えるNPO法人シードオブピース(安佐南区)が企画。15歳で被爆した中区の坪田幸雄さん(83)の体験が、写真や絵の映像を交えて朗読された。坪田さん本人も登場し、顔のやけどを気にしながら亡くなった妹について振り返ると、会場にはすすり泣きも漏れた。
道田涼子理事長(38)がバイオリンなどの演奏に合わせて「アメイジング・グレイス」など9曲を披露。観客も歌声を重ねた。沼田高1年の今城沙耶さん(15)=安佐南区=は「坪田さんが被爆した時と、いまの私は同い年。だからこそ、原爆の恐ろしさをより身近に感じた」と話していた。(野平慧一)
(2013年7月14日朝刊掲載)
中区の原爆資料館東館のホールでは「平和への祈りコンサート」があった。被爆体験の朗読や平和を願う歌声に、約400人が聞き入った。
音楽で平和を伝えるNPO法人シードオブピース(安佐南区)が企画。15歳で被爆した中区の坪田幸雄さん(83)の体験が、写真や絵の映像を交えて朗読された。坪田さん本人も登場し、顔のやけどを気にしながら亡くなった妹について振り返ると、会場にはすすり泣きも漏れた。
道田涼子理事長(38)がバイオリンなどの演奏に合わせて「アメイジング・グレイス」など9曲を披露。観客も歌声を重ねた。沼田高1年の今城沙耶さん(15)=安佐南区=は「坪田さんが被爆した時と、いまの私は同い年。だからこそ、原爆の恐ろしさをより身近に感じた」と話していた。(野平慧一)
(2013年7月14日朝刊掲載)