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市民役割や式典 修正求め意見書 広島県原水禁、市議会議長に

 広島県原水禁は15日、広島市議会が議員提案を目指す平和推進条例(仮称)の素案を修正するよう求める意見書を、市議会の山田春男議長に提出した。「『平和に関する』条例であればあるほど、『市民の表現の自由』が保障されなければならない」と訴えている。

 意見書は平和行政の推進のための条例制定は評価するとした上で、市民の役割を「市の施策に協力する」と定めた5条と、平和記念式典を「厳粛の中で行う」と明記した6条2項を問題視した。平和行政は市民の多様な意見を反映して進めるべきだとし「素案はそれに逆行し、市民の自由を制限する内容」と指摘した。

 県原水禁の金子哲夫代表委員から意見書を受け取った山田議長は、条例制定を議論している政策立案検討会議で、意見書を取り扱う考えを示した。

(2021年2月16日朝刊掲載)

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