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カンボジア地雷 実態知って 呉 広南中で出前授業

 広島県呉市の広南中の2年生19人が17日、認定NPO法人「日本地雷処理を支援する会」(東京)に所属しカンボジアで活動を重ねてきた大本俊志さん(67)=呉市阿賀北=から、地雷についての出前授業を受けた。道徳の授業の一環で招いた。

 大本さんは陸上自衛隊を退官後、20回以上カンボジアを訪問。地雷の撤去作業に取り組んできた。

 授業では、地雷が1個300円ほどで作られるなどと説明。「銃で撃ち合うだけが戦争ではない。君たちと同じような人が悲惨な目に遭っている」と訴えた。500グラムの重さでスイッチが入るとして、火薬を抜いた地雷の実物に生徒が体重をかけてみる場面も設けた。

 同中では、書き損じのはがき3枚で1平方メートルの地雷撤去につながる支援金になると聞き、集める活動を1月から始めた。授業を受けた豊原弥法さん(14)は「知らなかった実情に驚いた。一枚でも多く集まるよう呼び掛けていきたい」と話した。(仁科裕成)

(2021年2月18日朝刊掲載)

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