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核の悲惨さ 英語で語る 広島女学院高 人材育成に力

 広島女学院高(広島市中区)は、自分の意見を英語で話せ、平和の大切さを世界に直接アピールできるグローバル人材の育成に力を入れている。11日には、1、2年生6人が米国と韓国からの留学生4人と平和記念公園(中区)を訪れ、原爆関係の碑などについて英語で説明した。

 一行は、約1時間かけて「原爆の子の像」などを案内。碑が設立された背景や、被爆者から聞いた原爆投下後の広島の惨状などについて詳しく紹介した。

 案内役は5度目という2年のマッコゥリー奈緒海さん(16)は「授業で学んだ英語を駆使して、原爆の悲惨さを訴える貴重な機会」と喜んでいた。8月からは米国の高校に留学。クラスメートに原爆の被害を積極的に伝えていくつもりだ。

 米国からの留学生アライサ・カウハードさん(16)は「核兵器についてどう思うか、熱心に意見を求めてくる姿に刺激を受けた」と満足そうだった。

 同校は4月、教員でつくるグローバル教育検討委員会を設置。留学生との交流や海外の大学への進学を推進、生徒の目を一層世界に向けさせる。星野晴夫校長(61)は「海外とのつながりを積極的に利用し、平和の大切さや核兵器廃絶を世界に訴えられる生徒を増やしていきたい」と話している。(新山京子)

(2013年7月15日朝刊掲載)

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