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死亡 「広島第二県女二年西組」 関千枝子さん

 関千枝子さん(せき・ちえこ=ノンフィクション作家)21日、出血性胃潰瘍のため東京都品川区内の自宅で死去、88歳。通夜は3月4日午後6時から、告別式は同5日午前10時から、東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で近親者のみで行う。喪主は長男誠(まこと)さん。

 広島県立第二高等女学校2年だった13歳の時に、広島市内で被爆。自身は体調不良で自宅で休んでいたが、爆心地から約1キロの雑魚場町(現中区)での建物疎開作業に出ていた多くの級友が原爆で亡くなった。遺族に取材し、級友の足取りと最期を克明に追った「広島第二県女二年西組」を1985年に発刊。日本エッセイスト・クラブ賞を受けた。他に「ヒロシマの少年少女たち」などの著作がある。

(2021年2月28日朝刊掲載)

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