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被爆ピアノ 平和の調べ 広経大で演奏会

 広島経済大(広島市安佐南区)の学生が企画した被爆ピアノのコンサートが14日、同大興動館カフェであった。近くの住民たち約100人が、伸びやかな音色に聞き入った。

 演奏に使われたのは、爆心地から約2・6キロの南区段原山崎町で被爆したピアノ。安佐南区の調律師矢川光則さん(61)から借り受けた。市内の音楽家やピアノ教室の生徒たち計15人が、クラシック曲を中心に奏でた。

 コンサートはメディアビジネス学科の学生が中心になり、3年前から毎年開いている。ことしは、市内の被爆者8人から事前に聞き取った若者へのメッセージも読み上げた。

 実行委員長を務めた3年深見彩さん(21)は「平和を考えるきっかけにしてもらいたい」と願っていた。(田中美千子)

(2013年7月15日朝刊掲載)

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