8・6式典 71ヵ国とEUが出席 暑さ対策 国際会議場で中継
13年7月17日
広島市は16日、被爆68年となる8月6日に平和記念公園(中区)で開く原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)の概要を発表した。被爆者や遺族の高齢化が進む中、暑さ対策で公園内の広島国際会議場に初めて参列者席を設け、式典の映像を流す。海外から71カ国と欧州連合(EU)の駐日大使たちが参列を予定する。
式典は午前8時から45分間。米国が原爆を投下した8時15分、遺族代表の広島経済大職員佐古田史織さん(32)=安佐北区=と、こども代表の袋町小6年伊藤麟太郎君(11)=中区=が「平和の鐘」を突き、黙とうする。続いて松井一実市長が平和宣言を読み上げる。
「平和への誓い」は、吉島東小6年竹内駿治君(11)=中区=と口田小6年中森柚子(ゆず)さん(11)=安佐北区=が担当する。16日に市役所で会見した中森さんは「平和を大切に思う広島の子どもの気持ちを届けたい」と話した。
遺族代表は42都道府県から参列する。最高齢84歳、最年少41歳で平均68・7歳となる。広島国際会議場の参列者席は地下2階のホールに300席を設け、インターネットで式典の様子を中継する。屋外の参列者席には看護師4人を待機させる。
市は海外の153カ国とEUに案内状を送った。16日までに返事が届いた国のうち初出席はギニア、トーゴ、トンガの3カ国。
核兵器保有五大国では英国、フランス、ロシアが参列の意向で、中国は欠席する。3年続けて出席している米国からは返事がない。事実上の保有国のイスラエル、インド、パキスタンは出席、北朝鮮からは返事がない。
国連のイェレミッチ総会議長(セルビア)が出席の意向を示す。政府から、安倍晋三首相や岸田文雄外相、田村憲久厚生労働相が出席に向けて調整している。(岡田浩平)
(2013年7月17日朝刊掲載)
式典は午前8時から45分間。米国が原爆を投下した8時15分、遺族代表の広島経済大職員佐古田史織さん(32)=安佐北区=と、こども代表の袋町小6年伊藤麟太郎君(11)=中区=が「平和の鐘」を突き、黙とうする。続いて松井一実市長が平和宣言を読み上げる。
「平和への誓い」は、吉島東小6年竹内駿治君(11)=中区=と口田小6年中森柚子(ゆず)さん(11)=安佐北区=が担当する。16日に市役所で会見した中森さんは「平和を大切に思う広島の子どもの気持ちを届けたい」と話した。
遺族代表は42都道府県から参列する。最高齢84歳、最年少41歳で平均68・7歳となる。広島国際会議場の参列者席は地下2階のホールに300席を設け、インターネットで式典の様子を中継する。屋外の参列者席には看護師4人を待機させる。
市は海外の153カ国とEUに案内状を送った。16日までに返事が届いた国のうち初出席はギニア、トーゴ、トンガの3カ国。
核兵器保有五大国では英国、フランス、ロシアが参列の意向で、中国は欠席する。3年続けて出席している米国からは返事がない。事実上の保有国のイスラエル、インド、パキスタンは出席、北朝鮮からは返事がない。
国連のイェレミッチ総会議長(セルビア)が出席の意向を示す。政府から、安倍晋三首相や岸田文雄外相、田村憲久厚生労働相が出席に向けて調整している。(岡田浩平)
(2013年7月17日朝刊掲載)