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被爆体験集 第47集出版 新日本婦人の会

 新日本婦人の会広島県本部(林紀子会長)は、被爆体験集「木の葉のように焼かれて」の第47集=写真=を出版した。被爆者10人の聞き書きなどに加え、遺族が寄せた被爆者の手紙や手記を初めて載せた。

 爆心地から約1・5キロの横川町(現広島市西区)で被爆した女性は当時7歳。火の手が迫り、倒壊した家に挟まれた友人を残して逃げた。「命ある大切な人を見殺しにして逃げるのです。つらく涙を流しながらその場を離れた」と記している。

 被爆者だった母の手紙や妻から聞いた被爆体験なども掲載。このうち約40年前に亡くなった母が原爆投下直後に自らの妹に宛てた手紙は全文を紹介。「広島は実にむごたらしい市になりました」と書いている。福島第1原発事故で福島県内から県内に避難している2人の文章も載せた。

 1964年の創刊から、ほぼ毎年出版している。B5判、55ページ。500円。2千部を印刷した。新日本婦人の会県本部Tel082(263)0402。

(2013年7月17日朝刊掲載)

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