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米軍機飛行 地上85メートル 「航空法に違反」 共産県委調査

 広島県三次市作木町で6月4日に目撃された米軍機の低空飛行について、共産党広島県委員会は16日、飛行高度が最も低い地点で地上85メートルだったとする調査結果を発表した。最低安全高度を150メートル以上と規定する航空法に違反すると指摘。低空飛行訓練の中止を米側に求めるよう国と広島県に近く申し入れる。

 調査結果によると、米海兵隊岩国基地(岩国市)所属の米軍機が175~200メートルの高度で江の川に沿うように北西に飛行。山林の最も高い地点に差し掛かった際の機体との距離は最短で85メートルとした。住民が撮影した写真や証言を基に測量を実施。目撃した住民の立ち会いを得て分析した。

 作木町では6月4日午後0時半ごろ、米軍機の低空飛行が目撃された。米軍側も飛行の事実を認めている。県委員会は「学校や病院など公共の建造物に妥当な考慮を払う」と定める日米合意にも違反していると主張している。(中島大)

(2013年7月17日朝刊掲載)

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