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韓国の学生 被爆実相学ぶ 資料館や慰霊碑を訪問

 韓国の大学で日本語を専攻する学生21人が17日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、平和学習に取り組んだ。

 啓明(ケミョン)大(大邱市)淑明(スミョン)女子大(ソウル市)仁川(インチョン)大(仁川市)の3校。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、被爆者の岡田恵美子さん(76)=東区=から、当時12歳だった姉が建物疎開に出掛けたまま帰らぬ身となったことなどを聞いた。涙ぐむ学生もいた。

 韓国人原爆犠牲者慰霊碑に黙とうした後、原爆資料館を見学した。啓明大日本学科3年南喜蘭(ナムヒラン)さん(22)は「被爆者の悲しみに触れ、核について学ぶ機会をもっと持とうと思った」と話していた。

 一行は、学術交流協定を結ぶ広島修道大(安佐南区)の日本語・日本文化セミナーに参加するため1日に来日。8月2日までの滞在中、朝鮮通信使ゆかりの呉市下蒲刈などを訪れる。(門脇正樹)

(2013年7月18日朝刊掲載)

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