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原爆資料館 入場制限 1日から解除

 広島市は19日、原爆資料館の常設展示の入場者数の制限を4月1日から解除すると発表した。新型コロナウイルスの全国の感染状況などを踏まえたという。資料館は昨年2月29日以降、臨時休館や入場制限を続けており、制限がなくなるのは1年1カ月ぶり。

 市によると、現在は30分当たり200人の制限を、今月いっぱいで終える。政府が首都圏の4都県に出している緊急事態宣言を今月21日までで全面解除する点や、4月から春の修学旅行シーズンに入るのを考慮した。検温や消毒などの感染拡大防止対策は続ける。

 ゴールデンウイークや夏休みなど入場者が集中する時期に再び制限をするかどうかは、直前の混雑具合を踏まえて判断するという。

 市平和推進課は「感染防止のノウハウが蓄えられ、資料館で感染が広がった例は確認されていない。感染が再拡大した場合はあらためて対応を検討する」と説明した。(水川恭輔)

(2021年3月20日朝刊掲載)

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