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　広島県呉市の両城小６年生２４人が、地元の両城・三条地区の歴史的景観をカメラで記録したポストカードを作った。山の斜面に家が立ち並ぶ「階段住宅」など、呉海軍工廠（こうしょう）の発展に伴って形成された景観が老朽化や人口減少で変わりつつあると知り、取り組んだ。

　海軍士官が住んだという築１００年以上の家屋や、傾斜が約４０度ある「１００階段」など独特の風景を捉えた１２種類。豆知識が得られる多彩なクイズも考案し、１枚に１問ずつ記した。総合的な学習の一環で、三条地区まちづくり委員会のメンバーと地域を歩いて撮影、作成した。

　約４千枚を刷り、地区内の交流スペース「ふれあい広場三条」や大和ミュージアムなどに置いて無料配布している。「れんが塀」の景観がお薦めという尾山志歩さん（１２）は「伝統や文化が残る場所を選んだので見てほしい」と話した。（仁科裕成）

（２０２１年３月２５日朝刊掲載）