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戦後復興 写真で伝える 広島市西区

 写真展「復興の記憶 広島 戦後の商業史」が18日、広島市西区商工センターの泉美術館で始まった。9月1日まで。無料。

 1938~70年に撮影された73点。2011年に同館で展示した写真を中心に、被爆地の再生をたどる。

 被爆翌日の本通付近の1枚は、残り火がくすぶる。戦後間もなく現JR広島駅周辺にできた闇市、57年の平和記念式典へ向かう人波を捉えたカットも。現県庁の建設予定地で野球を楽しむ市民や完成直後の旧広島市民球場の写真は、復興する市街の息吹を伝える。占領期に元オーストラリア兵が撮った原爆ドームなど5点も並ぶ。

 廿日市市の和菓子店経営岩村光芳さん(60)は「市民が復興に注いだ労苦を忘れないようにしたい」と話していた。月曜休館。(林淳一郎)

(2013年7月19日朝刊掲載)

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