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ヒロシマの心 歌い読む ビナードさんらコンサート

 米国出身の詩人アーサー・ビナードさん(53)と広島ゆかりの音楽家たちによるイベント「アーサー・ビナードが語る紙芝居『ちっちゃい こえ』&ヒロシマのこころコンサート」(中国新聞社など主催)が27日、広島市東区の区民文化センターであった。プロの演奏と朗読を通じ、約400人が平和への願いを強めた。

 13人が舞台に立った。前半は中区出身のピアニスト吉見友貴さん(20)たちが、被爆2世の作曲家によるクラシックなど7曲を演奏。ビナードさん書き下ろしの詩を歌曲にした「さがしても」も初披露した。

 ビナードさんは自作の絵本「ドームがたり」や紙芝居「ちっちゃい こえ」を朗読。読み終えた後「平和のために一人一人できることがある」と呼び掛けた。

 語りに合わせ、作品をイメージした創作の音楽も奏でられた。東区の無職今井竜一さん(81)は「文学と音楽が結び付き、より豊かに心に響いた」と話した。コンサートは昨年12月の予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期していた。(福田彩乃)

(2021年3月28日朝刊掲載)

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