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「平和の火」で異色のアート 広島で展示

 東京のアーティスト集団「Chim↑Pom(チン↑ポム)」が、広島原爆の残り火とされる「平和の火」で描いた絵画展を広島市中区上八丁堀のギャラリーGなどで開いている。焼け焦げやすすで表現した異色の作品が並ぶ。

 福岡県内に保存されている「平和の火」の種火を分けてもらい、制作した。絵柄は、市内の大型店で集めた食料品や日用品の包装をサンプルにし、「焼かれた日常」をイメージさせる。約230点を作り、市内11会場に展示した。

 5年前、市上空に煙で「ピカッ」と字を描いた表現で批判を浴び、被爆者団体に謝罪した。メンバーの稲岡求さん(31)は「今回は地元の人と丁寧に準備した。いろんな解釈のできる作品を楽しんでほしい」と話す。

 ギャラリーGでの展示は21日まで。150点余りを並べ、販売もしている。21日午後6時から、中区の広島県立美術館講堂でメンバーとゲストのトークもある。

(2013年7月19日夕刊掲載)

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