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戦争や核テーマ 生徒が探究発表 広島国際学院中

 広島国際学院中(広島県海田町)の1、2年生が、平和や農業、日本文化など多様な体験学習のテーマから関心分野を思い思いに選び、自ら得た考えをスライドにまとめて発表する「探究発表」に臨んだ。

 1年の森柑菜さん(13)は、戦争になったり核兵器が使われたりしないための方策について述べた。「軍隊を持たない国」として知られる中米コスタリカの例を挙げ、話し合いの大切さを強調。「学校でも、みんなで時間をかけて議論した方が納得できる結論になる」との実感を込めた。

 同じく1年の岡野泉紀子さん(13)は、広島と長崎が原爆被害を受けてもなお核兵器が存在する理由を考察。脅しの手段として核抑止力を重んじる国がある現実を指摘した。市民にできることとして「自分は絵で表現しながら平和を伝えたい」と話していた。

 同校では総合学習の中で、試行錯誤を重ねながら課題に取り組むカリキュラム「百践錬磨(ひゃくせんれんま)」を昨年度から実施している。

(2021年3月29日朝刊掲載)

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