22ヵ国189都市参加予定 広島での平和市長会議概要 核廃絶へ行動計画
13年7月22日
広島市の松井一実市長は19日の記者会見で、8月3~6日に広島国際会議場(中区)で開く平和市長会議総会の概要を発表した。22カ国189都市(海外21カ国90都市、国内99都市)と、非政府組織(NGO)などの計318人が参加を予定する。核兵器禁止条約の実現を目指して協議し、2020年までの核兵器廃絶に向けた行動計画をまとめる。
3日の開会式では、国連のアンジェラ・ケイン軍縮担当上級代表が「核兵器のない世界―夢から現実へ」と題し基調講演。被爆者が体験を証言する。
討議は4、5日。①加盟都市の拡大と運営体制の充実②核兵器廃絶の国際世論の醸成③核兵器禁止条約の早期実現―を柱に次回総会までの4年間の行動計画を決め、核兵器廃絶への決意を示す共同宣言「ヒロシマアピール」を採択する。
松井市長は「世界では核兵器の非人道性に焦点を当て、非合法化しようとする動きがある。それを踏まえ、ヒロシマアピールをまとめたい」と話した。
運営体制では「リーダー都市制度」の導入を諮る。中東や欧州など、地域ごとに核兵器をめぐる状況は異なる。このため広島市と海外17の役員都市をリーダー都市とし、各地域の加盟都市をけん引する役割を担わせる。
期間中、NGO代表の対話集会もある。参加者は6日に平和記念公園(中区)での平和記念式典に出席し、全日程を終える。
参加者の内訳は国内外189都市から計278人で、うち首長は117人。8カ国の駐日大使やNGOの関係者40人が加わる。前回09年の長崎市での総会に比べ参加都市数は67増え、8回を数える総会で過去最多となる。
平和市長会議には7月1日現在、157の国や地域の5664都市が加盟。広島市長が会長を務め、4年ごとに広島、長崎市で交互に総会を開いている。(岡田浩平)
≪平和市長会議の参加申し込み状況≫
※16日時点
(2013年7月20日朝刊掲載)
3日の開会式では、国連のアンジェラ・ケイン軍縮担当上級代表が「核兵器のない世界―夢から現実へ」と題し基調講演。被爆者が体験を証言する。
討議は4、5日。①加盟都市の拡大と運営体制の充実②核兵器廃絶の国際世論の醸成③核兵器禁止条約の早期実現―を柱に次回総会までの4年間の行動計画を決め、核兵器廃絶への決意を示す共同宣言「ヒロシマアピール」を採択する。
松井市長は「世界では核兵器の非人道性に焦点を当て、非合法化しようとする動きがある。それを踏まえ、ヒロシマアピールをまとめたい」と話した。
運営体制では「リーダー都市制度」の導入を諮る。中東や欧州など、地域ごとに核兵器をめぐる状況は異なる。このため広島市と海外17の役員都市をリーダー都市とし、各地域の加盟都市をけん引する役割を担わせる。
期間中、NGO代表の対話集会もある。参加者は6日に平和記念公園(中区)での平和記念式典に出席し、全日程を終える。
参加者の内訳は国内外189都市から計278人で、うち首長は117人。8カ国の駐日大使やNGOの関係者40人が加わる。前回09年の長崎市での総会に比べ参加都市数は67増え、8回を数える総会で過去最多となる。
平和市長会議には7月1日現在、157の国や地域の5664都市が加盟。広島市長が会長を務め、4年ごとに広島、長崎市で交互に総会を開いている。(岡田浩平)
≪平和市長会議の参加申し込み状況≫
組織数 | 人数(首長数) | |
---|---|---|
国内都市 | 99 | 156(59) |
海外都市 | 90 | 122(58) |
各国政府(駐日大使ら) | 8 | 14 |
NGOなど | 19 | 26 |
計 | 216 | 318 |
※16日時点
(2013年7月20日朝刊掲載)