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仮設住宅に熱々の善意 お好み焼き振る舞う「南相馬応援隊」結成

 広島市の会社員や学生が、福島第1原発事故の被害を受けた福島県南相馬市の仮設住宅を巡り、お好み焼きを振る舞う「南相馬ボラバス応援隊」を結成した。市被災者支援ボランティア本部が開いてきた同様のサロンを参加者が引き継ぐ。(永里真弓)

 「ボラバス」はボランティアがバスを借り切って現地を訪れることにちなんだ。応援隊は約40人。現地で活動するほか、バスの手配や準備などを担う。

 計画では8月23~26日、南相馬市内の仮設住宅計4カ所を訪ねて、お好み焼きを作る。手芸教室も開き、看護師は健康相談に応じる。定員は25人。隊員以外の参加も募る。費用は2万5千円。

 同本部は市と市社会福祉協議会、民間団体でつくっている。前身のサロンは2011年9月から13年3月まで計14回開き、被災者の孤立防止などに努めてきた。今後も継続するために、民間からの参加者が活動を引き継ぐことにした。

 9、12月、来年2、3月にも訪問を予定。被災者を広島市に招待したり、被災者の体験談の証言集を編んだりする計画もある。「広島のお好み焼きは涙と勇気の味がするという被災者の言葉が忘れられない」と永中憲成代表(64)=安佐南区。「被爆から復興した姿や、被爆者の現状を聞かれることも多く、広島から訪問する意義も強く感じる」と話している。市社協ボランティア情報センターTel082(544)3399。

(2013年7月21日朝刊掲載)

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