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原爆 子どもの悲しみは 広島市立中央図書館 詩集や体験記展示

 原爆が子どもたちに落とした影をたどる企画展「こどもたちの見たヒロシマ」が20日、広島市中区の市立中央図書館で始まった。無料で、9月1日まで。

 当時の小中高生たちが書いた詩集や体験記など、同図書館や市公文書館などが所蔵する資料計276点を展示する。「あの時を思い出すと なみだがひとりでにわいてくる」。被爆から7年後に書かれた直筆の詩には、家族や友人を奪われた悲しみと怒りがにじむ。

 建物疎開中に被爆死した旧制広島一中(現国泰寺高)の生徒の遺族による手記や、市立広島商高(東区)の生徒が平和を願って作ったモニュメントも並ぶ。中区の会社員次田芳彦さん(48)は「子どもたちの悲しみが胸に響く。平和の大切さを次の世代に伝えたい」と話していた。

 月曜休館。8月3日午後2時からは、前田耕一郎・前原爆資料館長の講演がある。(石井雄一)

(2013年7月21日朝刊掲載)

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