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ヒロシマアート 平和の美 3館合同企画展が開幕 イサム・ノグチ軸に発信

 広島市内にある広島県立美術館(中区)、ひろしま美術館(同)、市現代美術館(南区)の合同企画展「アート・アーチ・ひろしま2013」が20日、開幕した。3館などでつくる実行委員会と中国新聞社の主催。10月14日まで。

 被爆地広島の美術館が連携した初の試み。平和大橋(中区)などをデザインした彫刻家イサム・ノグチの作品を軸に、アートによる平和の発信を目指す。

 ひろしま美術館は、ノグチが第2次大戦中に制作した彫刻「ミラー」などを展示。ノグチに影響を与えた彫刻家らの作品も並べ、創作の歩みを追う。

 市現代美術館は、平和大橋の図面や直筆の手紙などからノグチと広島の関わりに迫る。県立美術館を彩るのは、ノグチの備前焼オブジェをはじめ、国内外の絵画や彫刻。3館の展示が響き合い、来館者を魅了している。

 期間中、市内各所でサテライト展示や催しもある。(林淳一郎)

(2013年7月21日朝刊掲載)

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