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「大和」沈没76年 不戦の誓い新た 呉で追悼式

 広島県呉市で建造された戦艦大和が鹿児島県沖で沈没した日から76年となる7日、同市上長迫町の長迫公園(旧呉海軍墓地)で追悼式があった。戦艦大和会の主催。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は中止したため、2年ぶりに開かれた。

 遺族や関係者たち約300人が黙とうをささげ、献花した。昨年10月に元乗組員で同会会長だった広一志さんが96歳で亡くなり、今年は元乗組員の参加はなかった。小笠原臣也会長は「み霊の思いを後世に引き継ぎ、世界平和に貢献することが私たちの使命」などとあいさつした。

 大和は沖縄へ向かう途中、米軍機の攻撃を受けて沈没。乗組員3332人のうち3056人が犠牲になった。叔父の義雄さんを亡くした諏訪貞夫さん(82)=江田島市=は「肩車をしてもらった思い出が残る。戦争は二度としてはいけない」と涙を浮かべた。

(2021年4月8日朝刊掲載)

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