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折り鶴の願い 灯籠に 「原爆の子の像」の7万羽再利用 

 原爆の子の像(広島市中区)に届いた折り鶴の紙を再利用した灯籠のデザインの展示会が、広島県三次市三良坂町の三良坂平和美術館で開かれている。市内外から集まった約千点が平和への思いを発信している。(重田広志)

 灯籠のデザインは1枚縦27センチ、横80センチ。ちぎった紙を貼って「LOVE AND PEACE」「戦争をなくそう」といったメッセージを表現している。8点ずつテープで縦につなぎ、展示室の壁に掲げている。

 同美術館は昨年から広島市の折り鶴の紙を貼った灯籠作りを企画。ことしも三次市を通じて約7万羽の折り鶴を広島市から譲り受けて、三次市や東広島市などのお年寄りや小中学生たちに配った。応募作品は昨年より約200点増えた。

 ことしは灯籠デザインコンテストを初めて開催。幼児・小学生、中学生、高校生・一般の3部門で、5点ずつ入賞作品を決めた。

 8月4日にある「平和のつどい」では、会場の三良坂平和公園(同町)で、木の骨組みに灯籠の紙をはめて点灯する。元泉園子館長(55)は「三良坂から平和の大切さを訴える機会に定着させたい」と話している。美術館での展示は7月28日まで。無料。

 各部門で大賞の作品に決まったのは次の通り。(敬称略)

 【幼児・小学生の部】作木小6年生(三次市)【中学生の部】甲奴中3年生(同市)【高校生・一般の部】木村直子(広島市安佐南区)

(2013年7月23日朝刊掲載)

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