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シャンソンで反戦訴え 広島の医師 自ら歌いCD販売

 産婦人科医の温泉川(ゆのかわ)梅代さん(74)=広島市中区=が、自ら歌うシャンソンの反戦歌などを収録したCD「平和を願って」を製作した。収益を児童養護施設やこども食堂を運営する団体などに寄付している。

 フランスの歌手ジョルジュ・ムスタキの「ヒロシマ」、「長崎の鐘」など10曲。トルコの詩人の作品に曲が付いた「死んだ女の子」は、広島で被爆死した少女の無念を伝える。

 温泉川さんは39歳からシャンソンを習い、チャリティーコンサートを重ねている。2018年、モンゴルであった核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の集まりで「ヒロシマ」を披露。日本医師会の会合でも好評だったことからレコーディングを決めた。

 温泉川さんは「今も多くの子どもが紛争で犠牲になっている。核兵器が二度と使われず平和が広がってほしい、と願いを込めた」と話す。1300枚製作し、2千円で配布している。電子メールyunokawa@enjoy.ne.jp(湯浅梨奈)

(2021年4月13日朝刊掲載)

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