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平和への願い 託す大林映画 「この空の花-長岡花火物語」 広島で無料上映

 広島県尾道市出身の大林宣彦監督の映画「この空の花―長岡花火物語」の無料上映会が8月7日、広島市中区の広島国際会議場である。戦時の空襲や中越地震による犠牲者を悼む新潟県長岡市の花火を題材に、平和や復興への願いを託した作品。大林監督と森民夫・長岡市長のトークもある。

 広島、長崎への原爆投下前、長崎と同型の模擬爆弾が落とされた長岡市。市街地の8割を焼く大空襲に遭う。

 映画では、松雪泰子演じる新聞記者が戦争体験者たちを訪ね、広く語られなかった悲劇を追体験。戦災復興の象徴となり、中越地震や東日本大震災でも希望を紡いだ長岡花火の歩みに平和への願いを重ねていく。2011年製作、160分。

 上映会は「特別な時期の広島で思いを分かち合いたい」と長岡市が主催する。午後6時からのトークに続き6時半から上映。申し込みは、TMエンタテインメント、フリーダイヤル(0120)870906。(松本大典)

(2013年7月23日朝刊掲載)

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