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広島-福島-カザフスタン 核被害地 つながる若者 広島で対話集会

 被爆地広島、国内では史上最悪の原発事故が起きた福島、旧ソ連時代に核実験が繰り返されたカザフスタンの三つの核被害地の若者らによる対話集会が、8月1日午後2時から広島市西区のカフェである。カザフスタンへの医療支援を続ける市民団体、ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト(ヒロセミ、佐々木桂一世話人代表)が、結成15周年を記念して開く。

 カザフスタンからは、ヒロセミの仲介で2001年4月から1年間、山陽女学園高等部(廿日市市)に留学していた日本語講師アクマラル・トッカリナさん(28)と、カザフ民族大(アルマトイ)3年エルジャン・ボラットさん(20)が参加。核実験被害などを紹介する。福島県から招く大学生2人は原発事故について報告する。

 広島からは、被爆者らヒロセミのメンバーに加え、カザフスタンと交流を続ける広島の若者グループ、CANVaS(キャンバス)で活動する大学生が参加。原爆や核実験、原発について自由に語り合う。山陽女学園高等部へのカザフスタンからの留学生による民族舞踊の披露もある。

 ヒロセミの副世話人代表の小畠知恵子さん(61)=中区=は「若者の意見を知ってもらい核被害のない未来を築くため、核被害地がどう連携すべきかを考えるきっかけにしてほしい」と話している。会場は、西区古江新町の「ギャラリーカフェ月~yue」。30日~8月11日(5日休み)には、15周年記念の写真パネル展も開催する。

 また、広島、福島、カザフスタンの核被害地の若者が核や平和について意見交換する会を7日午後1時半から市留学生会館(南区西荒神町)で開く。いずれも、ヒロセミ、キャンバス、専門職の女性たちでつくる国際奉仕団体「安芸コスモスゾンタクラブ」の主催。無料。小畠さんTel082(546)0234。(増田咲子)

(2013年7月23日朝刊掲載)

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